2階建て一軒家の売却価格相場

最終更新日 2021年3月8日

監修・著者 高野 春樹

 

一戸建ては、その価値を判断しやすいように、経年による価値の変化を決める取り決めのようなものがあります。公益財団法人不動産流通近代化センターのデータでは、築年数1年と5年では、5年経過した時点で価値はほぼ半減し、10年経過すると価値はほぼ0になります。そのため家を売却する場合は、10年経過する前に売ってしまった方がよく、完全に価値がなくなると土地の代金だけしか不動産売却益が得られなくなります。

 

こうなるとどれだけ頑張っても個人でも、不動産会社でも何もできないので、経済的に余裕があるならば家を建てたあと、10年経過する前に家を売ってしまい、より安く、より大きい家に引越してしまうのがベストでしょう。比較的新しい工法の家、土地の価格の変化、不動産会社のネットワークと買い手の希望が上手に合わされば売却価格は改善できますので、プロの不動産売却業者に依頼したほうが効率的です。

 

 

2階建て一戸建ての価値

一戸建て、2階建ての家でも、3階建ての家でも年数が経過したものの価値は、文房具と同じように価値は下がっていきます。土地の価値だけは変わらないので、10年以上経過した家については価値はほぼなくなっていると考えましょう。5000万円の家を購入していたとしても、10年経過すれば価値は年数に応じて確実に0になっていきます。これは1億円でも10億円でも結局は変わらず、土地の広さや家の中の装飾品、美術品のような価値がつけられるものは利益にできるでしょう。

 

しかし、家本体は5年経過すれば評価額は半分ほどになりますので、新築から10年が経ってしまう前に売りに出さないとあまり意味はありません。これは親から家を相続した場合も同様で、家の価値が高すぎるかもしれないと、家を建てたときの金額で考えるのではなく、その時の家の評価額、価値を元にしますので、時には売却するよりも貸家として提供したほうが利益が増やせる可能性があります。

 

売るのと貸すのとどっちがいい?

家2000万円、土地600万円で購入した不動産が10年経過している場合は、不動産売却しても土地の価格600万円少し色がついて700万円から800万円で売れれば十分でしょう。この家を子どものいる家族に貸家として提供する場合は、2階建てであれば毎月4万円から5万円ほどの利益が得られて、年間にすると48万円から60万円の利益になります。

 

そこから入居してくれた家庭の子どもが小学生から中学3年生になるまでの9年間入居し続けてくれたと仮定すると、432万円から540万円の利益になります。貸家にすると時間と管理費用が掛かる可能性がありますが、売却する場合は土地の価格は確実にのってくるので、理想は貸家にした後に売却するというのが良いかもしれません。


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