不動産の売買契約書でチェックすべきこと

最終更新日 2021年3月8日

監修・著者 高野 春樹

 

不動産売却会社に手続きを依頼する場合でも、売り手はただ全てを丸投げして放置してはいけません。プロでも不動産会社の人間でもミスをすることはありますので、売買契約書は何度か確認する必要があります。最初は、売り手側で希望条件を伝える時に不動産会社側がきちんとその情報をメモしているかどうか確かめる必要があります。

 

プロならばたいてい会話しているところをきちんとボイスレコーダーで記録してくれていますので、何を言ったか、言っていなかったかはっきりしますが、メモが間違っていたり、数字が間違っていたりしないようにダブルチェックするのが普通です。次に書類を確認すべき時は、買い手が見つかって交渉するときと、買い手との契約を確定するときです。この際の確認・チェックを怠ると思っていた内容と違う契約を認めたことになる場合があるため、ミスがないようにしましょう。

最終確認は特に大切

売買契約書を、売り手と買い手両者がチェックする時、できれば同じ空間に同席して手続きを行うのが理想です。よほどのことがない限り、よほど悪質な人でない限りありえませんが、どちらかのサインを書かせたあとで、書類の内容を変えてしまったり、古い書類、変更があった場合の変更前の書類などで印鑑を押させてしまって、書類の取り違えミスが起きてしまったりする可能性があります。

 

価格や条件の変更などが起きると買い手にとっても売り手にとってもリスクだらけですので、不動産売却会社を過信しすぎず、きちんと双方確認・チェックが必要です。これはたとえ悪意がなくても気をつけないといけないことで、そもそも氏名や住所など、取引を行う両者の素性、その人の公的書類のミスがないかもチェックするのが理想です。

 

無料相談の段階でのチェック

この段階でチェックすべきは、家を持っているあなたの気持ちや希望がきちんと不動産会社側に伝わったかどうか、希望をきちんと聞く努力をしていたかどうかがポイントになります。もし、この時点で上の空で話を聞いていて、最初に話したことを、二度目にもう一度話さなければいけないような場合には、あまり信用できる業者ではない可能性があります。

 

最初に売り手からした話を引き継ぎしていない組織だと断言できますので、不動産取引を任せるにはその連絡の不備が起きる状態はよくありません。無料相談だとしても、売り手側にとって無料であるという部分は関係がありませんので、不動産売却会社を信頼できるかどうかもチェックしてください。


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